細かくなった松脂を固めました

バラバラになった松脂 バイオリンで使う松脂ですが、使っているうちにどんどん薄くなってきて、 果てにはバラバラになってしまいました。

始めの頃はその中でも大き目の松脂で塗っていたのですが、 それもだんだん小さくなり、次に大きいもの、その次に大きいものと繰り返していましたが、 いよいよまともに塗れる大きさではなくなってしまったので、 試しに松脂を一度溶かして、固めてみようと思ったわけです。

松脂といえば松からダラ〜っと出てるあれですよね。
夏になるとダラダラ出ていて、子供の頃うっかり触って手がベタ〜っとなることも良くありました。
夏の気温で溶け出すくらいだから、 松脂の融点は結構低いということですよね。
融点!
私の記憶に間違いがなければ、溶け出す温度のことです。
夏なんて暑くても40度くらいなので、 それなら松脂は沸騰したお湯でも溶けるということです。
そこでおばあちゃんの知恵、湯銭で溶かしてみましょう!

松脂を湯銭で溶かす いらない空き缶の中に水を入れて、その中に松脂ケースごと入れてみました。
どうなるか全然予想してなかったので、そのまま入れてます。
しかしこれが大失敗・・・。
もう少し考えておけば良かったと、とても後悔しています。

溶けた松脂 右の写真なのですが、松脂がべちゃ〜っと伸びてしまいました・・・。
それも、布ごと溶かしたので布に引っ付いて取れません。
この状態で固まっています。
このままで塗れなくもないけども、でこぼこで塗りにくそうだし、 広がりすぎて松脂ケースに入りません。

松脂の固めなおし完成 そこで何回も松脂を溶かしては集め、溶かしては集めを繰り返して、 なんとか右の写真の状態まで集めることができました。
こうして見ると上手にできてますが、 ここまで集めるのに相当時間がかかっていて、 松脂って冷めるとすぐに固まるんですよね。 集めてる途中でまた固まってしまうんです。

この松脂、布や棒には引っ付くのですが、 指にはほとんど付かないので、 温めて溶かして取り出し、指で真ん中に集める、という作業を繰り返しました。

それでも今回やってみて、色々分かったこともあります。
まず、松脂はお湯でも十分溶けるし、お湯が沸騰するまでに溶けます。
次に、大切なのは松脂を使いたい大きさの型を作っておくこと!
ペットボトルの蓋なども考えましたが、 たぶん紙で作るのが一番良さそうです。
ツルツルの紙なら固めたあと松脂から剥がせるかもしれないので、それが良さそうです。
そして、湯銭でもいいのですが、空き缶の中に直接入れても大丈夫な気がします。
松脂ケースごと入れるから湯銭にしただけなんです。

もうひとつ考えたのは、ラップで細かくなった松脂を包み、 口を輪ゴムなどで縛ってお湯にいれるという方法です。
今回の方法でやってる時に、水がケースの中に入っても、 松脂が水に溶けなかったんです。
なので、少しくらい松脂に水が混じっても大丈夫そうなので、 ラップで包んでポチャンと入れてしまっても大丈夫そうです。
でもそれだと、あとからラップが松脂から綺麗に剥がれるか分かりません。


最終的には新しい松脂買わないといけないわけなんですが、 松脂の最後の方ってたぶん毎回こんな感じで小さくなって処分すると思います。
でもそれを残しておくと、まとめて固めることができます。
今回はそんなに上手にできませんでしたが、 今度はもっと上手にできそうです。

そうそう、松脂って自然の物だしそんなに害があるとも思えないですが、 作業中は換気扇を回しながらやっています。
そんなに変なにおいは出ませんでしたが、 体に悪いものが出たら嫌ですもんね。