![]() | 音がギリっとならないコツ - 庶民が挑むバイオリン日記 |
色々弾けるようになってきて、そろそろ人様に聞かせられるくらいかなぁと調子に乗り始めていたのですが、
最近気付いてしまったんです。
音を出す瞬間にギリっとなっていることに。
気になりだすと余計に気になるもので、
とにかく音の出し始めにギリッとなってしまって、
ギリチャ〜ギリギリチャ〜のように聴こえてきます。
特に8分音符が並んでいるところは酷くて、
ドレミファ〜と弾くようなところが、ギギギファ〜みたいになるんです。
初めは力加減だと思ったんですよね。
ソ〜っとやさしく弾くとギリってならないんです。
でももっと強く音を出さないといけない時は、それでは頼りないので、
もう少し強く弾くわけなんですが、
すると、ギリギリいうわけなんですよね。
こういう時はオケを観察しましょう。
どこの誰だか知りませんが、じっくり観察。
この人もまさか私にこんなに観察されているなんて、夢にも思わないでしょう。
答えは案外すぐに見つかりました。
弓の引く速さが違うんです。
かといって単純に速くしているというわけではなく、
音を出す瞬間、一瞬だけ速いんです。
一瞬速くてゆっくり〜〜〜、みたいな感じです。
コツも分かったので早速真似してみましょう!
一瞬速くてゆっくり〜〜〜。
一瞬速くてゆっくり〜〜〜。
なかなかのものです。
とてもプロっぽいです。
でもね。
8分音符のところは相変わらずダメです。
なんなの!
色々試行錯誤していて気付きました。
ギリっという理由に。
わざとギリっというように力を入れて、
とてもゆっくり弓を引くと、
弦は震えません。
弦は弓に引っ張られていこうとするのですが、
弦の方が強いので、元の場所に戻ろうとします。
この時にギリっと音が出ます。
強くゆっくり引き続けると、
それを繰り返すだけなので、
ギリギリギリギリ・・・、となります。
ここで弓を引く速度を速くしたり、
弓の力を弱くすると、
弦は弓に引っ張られる前に元の位置に戻り、
それをとても速く繰り返すことで弦は振動を開始します。
こうして、弦が振動を開始してはじめてきれいな音が出ます。
先ほど観察したオケの人が、 ボーイングの初めの一瞬だけ速く引いているのは、 一瞬で弦の振動を開始させていたというわけです。 すごく理にかなった話です。
理由も分かったので練習してみたのですが、
やっぱりすぐには無理でした。
ただ、私とオケの人とで決定的に違うのは、
ボーイングに使う弓の長さが全然違うんです。
特に8分音符や16分音符が並んでいるところは、
私はとても細かくボーイングしてしまって、
ノコギリでギリギリやっているみたいになってしまうんですが、
オケの人はもっと伸びやかに弾いているんです。
単純にもっと弓を使おう、ということとは少し違うのですが、
私の演奏はとても小さいです。
ビクビクしてます。
何もかも上手に弾こうとしてもまだ無理です。
なのでしばらくは、
もっと弓を使って伸びやかに、
もっとリラックスして自然にボーイングができるように、
もっともっと慣れなくちゃ、と思ったんです。
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